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‘研究開発’ カテゴリーのアーカイブ

WiMAXが今ひとつ盛り上がっていないのはなぜだろう?

2005 年 3 月 28 日 コメントはありません

WiMAXは、一連のIEEE802.16シリーズに基づくWireless MANの規格で、国内では鷹山を中心に積極的な展開準備が進められている。計画が予定どおり実現すれば今年中には東京都内の広域で無線を使ったブロードバンド通信が実現することになる
現在の計画では、当初802.16-2004をサポートし、後に802.16eへアップグレードするとのこと。

広域の無線インフラが実現すれば定額IP電話など魅力的なアプリケーションが考えられるが、日本国内であまり話題になっていないのはなぜだろう?
まあ、VoIPも含めセキュリティの課題なども残っているかとは思うが・・・。

【参考情報】
■The IEEE 802.16 Working Group on Broadband Wireless Access Standards(IEEE)
http://ieee802.org/16/

■WiMAX推進計画の状況についてのお知らせ(鷹山)
http://www.yozan.co.jp/050325.html

■WiMAX hype peaks(The Register)
http://www.theregister.co.uk/2005/03/24/wimax_gartner_outlook/

■Tokyo to enjoy city-wide WiMAX(The Register)
http://www.theregister.co.uk/2005/03/18/tokyo-wimax/

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地球を破壊する方法

2005 年 3 月 16 日 コメントはありません

地球を破壊する方法が公開されています。くれぐれも悪用しないようにお願いします。

小惑星を光速の90%でぶつけたり、地球をブラックホールや太陽にぶつけたりするのはちょっと大変そうですが、電球の真空エネルギーを利用する方法なら私にもできるかも(?)。同じサイトで地球を動かす方法が紹介されていますが、地球を動かすことができれば破壊することもできそうですね。

【参考情報】
■How to destroy the Earth(Sam’s Archive)
http://ned.ucam.org/~sdh31/misc/destroy.html

■Destroying the Earth(Schneier on Security)
http://www.schneier.com/blog/archives/2005/03/destroying_the_1.html

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Keyholeでお茶の間軍事偵察

2005 年 2 月 4 日 コメント 1 件

 ご近所のshimaさんのところで紹介されていたKeyhole社のKeyhole 2 LTを試用してみる。

 昨年10月にgoogle社が同社を買収した際に話題になっていたらしい。この専用ソフトウェアとサービスは、世界の主要な地域の衛星写真を自由自在に拡大縮小して閲覧できるというもの。操作に応じて都度画像データをサーバからダウンロードし、映画エネミーオブアメリカばりに、大陸大の画面からギューンとズームアップをして一台一台の車が識別できる大きさまで拡大することができる。個人ユーザ用の製品は29.95ドルを支払うと1年間利用できる。

 衛星写真は最大30cm(1ft)の解像度で、日本では東京23区内のみがこの解像度で利用できる。自宅や職場などを拡大すると、思わぬ建物が驚くような構造になっていたり、意外な位置関係にあることを発見したり、かなり楽しめる。

 東京の画像データは1997年のもので、防衛庁が移転する前の市ヶ谷の敷地は建設中のA庁舎の地下構造が丸見えになってしまっている。(タイミング悪すぎのような・・・。)六本木ヒルズなどはその気配もなく、お台場一帯はまさに建設中という状況だ。

 一方ニューヨーク・マンハッタンのデータは2002年のもので世界貿易センタービルがあった場所はグラウンドゼロとなっている。

 衛星画像の有無や解像度により、米国の関心をうかがうことができる。北朝鮮やイラクなどは、都市部ではない平原地域に突如高解像度な画像を持つ地域があったりする。点々と山間部にある建物などを見ると様々な想像が頭をよぎる。世界の様々な地域を眺めているだけでも時間の経つのを忘れ夢中になってしまう。

 このようなサービスが安価で自宅から手軽に利用できるとは驚きだ。特に米国ではカバーされている都市も多く写真も新しいので利用価値は大きい。少なくとも東京のデータはもう少し新しくなると良いのだが。

【参考情報】
Keyhole社Website(同社製品の試用ダウンロードが可能)
http://www.keyhole.com/

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お風呂から海外までロケーションフリーテレビ

2005 年 2 月 2 日 コメント 4 件

ソニー:海外でも日本のテレビを視聴できる“ロケーションフリーテレビ” 発売

市場推定価格: 125,000円前後

http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200502/05-0201/

 本機は、家中の好きな場所で視聴できます。また外出先からでも、ブロードバンド環境(有線LAN環境)に加え、無線LAN環境のあるオフィスや、無線LANアクセスポイントが設置されたレストラン、ホテルなどの施設(公衆無線LAN)での使用により、自宅のベースステーションに入力したテレビ放送などをリアルタイムで視聴できます。本機を旅行先や出張先に持ち出して、手軽にお楽しみいただけます。

 従来エアボードと呼ばれていた製品ランナップで、TVチューナで受信した内容を、インターネットに乗せてどこまでも配送することができる。そこまでしてTVを見るかという気もするが、従来の放送と通信の概念をボトムアップに覆すことができ、インターネットのメリットを最大限に享受できる商品だ。
 HDレコーダと連動させて、従来のビデオオンデマンドとは逆転の発想で、個々の家庭にこのようなストリームサーバが置かれるようになると、インターネットの回線は大変なことになってしまうのではないだろうか。
 世界各国のTV番組が自由自在に見れるようになる日もそう遠くないだろう。やがてはインターネットのトラフィックの大半が動画ということになるのかもしれない。
 私が日本に戻るまでに米国のケーブルTVの番組を見たい時に見れるようなサービスが始まるといいのだが。

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アドホック・ネットワークの攻撃と防御

2005 年 2 月 1 日 コメントはありません

 アドホック・ネットワークとは、モバイル環境において、無線等を用いて一時的なネットワークを構成する技術だ。有線ネットワークのハブや、無線LANのアクセスポイントのような固定インフラを必要とせず、臨機応変柔軟にネットワークを構成することができる。各端末にルータの働きをさせることにより、見通し外や長距離の通信も可能だ。

 この技術は今後のユビキタス社会における重要な要素となるだけでなく、災害時活動や軍事への応用も期待されている。例えば大規模震災のような場面では、被災者の救助や安否確認、復旧作業のために早期に通信インフラを復旧する必要がある。アドホックネットワーク技術を利用することによって災害発生直後から段階的に効率よく通信環境を利用することが可能となる。この実現には信頼できる安全なネットワークを技術が必要になる。特に軍事面での活用を考えた場合には、ネットワークに対する攻撃への対策が不可欠だ。

 アドホック・ネットワークにおける通信とその制御は、動的に加わったり離れたりする個々のノードに依存する。このため、各ノードが正当なものであり、ノードから発せられる経路情報が正しいことを保証しなければならない。アドホックネットワークに対する攻撃としては、不正なルーティング情報の発信によりあらゆるパケットを吸い込んでしまうブラックホールアタックや、送られて来たルーティング情報を他のノードをスキップしてリプレイするワームホールアタック、リソース消費によるサービス妨害などが考えられている。対策としては、ノード毎にハッシュ値を計算しホップ数の偽造を防止する方法や、電子署名の利用などが提案されているが、限られたリソースの中で、これらの効率良く実現する方法など、まだ課題は残されている。

 セキュアなアドホック・ネットワークの実現により、従来の有線で固定的なネットワークでは実現できなかった様々な応用が考えられ、技術的な観点からも大変興味深い。

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