迷惑メール対策サービスを勧める某大手ISPからの電話
私の加入する超大手のプロバイダよりセキュリティサービスの加入を勧める電話が自宅に2回ほど電話がかかってきた。以下その時の会話の様子(記憶に基づくものなので正確ではない可能性がある)。
プ:「ここのところセキュリティの問題が大変深刻となっており、総務省から指導があり私どもの方で対策をとることとなりました。つきましては、全てのお客様にセキュリティ対策を行ってもらうようお願いしています。そこで今回、お客様に私どもの提供するセキュリティ対策サービスをご利用いただくようお願いしています。」
私:「具体的にどういうことをするのですか?」
プ:「はい、私どもの方でお客様のアカウントの設定をさせていただいてサーバで皆様のもとに送られる架空請求や詐欺メールなどをブロックするようにします。」
私:「つまり、迷惑メール対策をしてくれるということでしょうか?」
プ:「はい、さらにサーバ側でウィルス対策も行うことができまして、これでお客様に対するウィルスを100%ブロックすることができます。」
私:「100%ですか?本当ですか?」
プ:「本当です。」
私:「100%ということはないでしょう。100%とは言わない方が良いと思いますよ。なぜなら・・・(略)」
プ:「はいわかりました。そうかもしれませんね。」
私:「ちなみにこのサービスは有料なのですか?」
プ:「はい、迷惑メール対策が通常月額△△△円のところが○○○円、ウィルス対策も含めたパックが通常月額□□□円のところが☆☆☆円となっております。」
私:「総務省が全プロバイダ加入者に対してお金を払ってこのサービスに加入するように指導しているのでしょうか?」
プ:「いえそういうわけでもないのですが、皆様に安心してインターネットを使っていただくために必要な対策でございます。」
私:「私はプロバイダが提供しているメールサービスを利用していないので、関係ないと思いますが。」
プ:「皆さん気付かれないところで攻撃を受けていたり被害を受けているということがよくあるんです。念のために加入されていた方がよろしいかと思います。」
私:「・・・・・・」
私:「この電話が詐欺ではないということはどうすれば確認できますか?」
プ:「後で申し上げますフリーダイアルにお電話いただければ通話先が正しいプロバイダであることが確認できます。」
私:「わかりました。検討してその気になればこちらからお電話します。」
◆数日後
プ:「現在セキュリティの問題が大変深刻になっておりまして、全てのお客様に対策をお願いしております。先日お電話させていただきましたがその後検討の方はいかがでしょうか?」
私:「この対策にはお金がかかるのですか?」
プ:「はい通常月額△△△円のところが○○○円となっております。現在セキュリティが大変危険な状態となっておりますので、お客様全員にお願いしております。」
私:「全員にお願いしているといいながら有料サービスに強引に加入させるという勧誘の仕方には問題があるのではないでしょうか?特にセキュリティの知識のない人がそういう言い方をされると、わけもわからずに加入しないといけないと思ってしまう。本当に必要なら通常のサービスの範囲で提供すべきだろうし、こういった勧誘方法は問題があるのではないかと上司の方に伝えてください。」
プ:「はい、わかりました。」
エンドユーザに必要なセキュリティ対策を浸透させるのに様々な苦労があることは理解できるが、事実誤認を導くような説明や、不慣れな要員による誤った説明、脅しともとれる強引な勧誘方法は問題があるだろう。こういったことが続くようであれば、情報セキュリティ業界全体に対する不信にもつながるのではないだろうか?
受ける側にとってはこの電話自体がまさに迷惑であり迷惑メールの対策を勧めるために自ら同様の迷惑行為を行う結果となっている。また誇張やまぎらわしい表現や誤った説明は場合によっては詐欺ともとれる。信頼できると思われていたISPだけに残念だ。
なんだか「消防署の方から来ました」と言って消火器を売り付ける悪徳商法のように感じます。
総務省のWebサイト↓を確認した限りではそのような報道資料などは見当たりません。
http://www.soumu.go.jp/menu_00/whatsnew/index.html
本当に【総務省の指導】などあったのでしょうか。
武田さんのおっしゃる通り【電話で】というのがクセモノで、このような【営業】の場合には、【往復葉書】なり【封書の書面】なりで通知した方が信用されやすいと思います。
それにしても「ウイルスを100%ブロックできる」と言い切るのは、軽率にも程がありますね。
よほどのセキュリティに対する無知か、新手の詐欺か、としか思えません。
プロバイダ
プロバイダでの検索結果をマッシュアップ。一語から広がる言葉のポータルサイト。
とんとかいもさん、コメントありがとうございます。
確かに「消防署の方から来ました」という売り方に似ていますね。
怪しいセキュリティ対策ソフトウェアなども出てきているようなので、今後こういったケースが増えてくるのかもしれません。
聞く限りでは、有料でメールを完全に受け取れなくするサービスですね
たぶん、テレマーケティング会社に外注してアウトバウンドのコールをかけているのでしょうね。電話をしているのはアルバイトかもしれません。
関連の携帯電話の会社のポスターで料金が半額であることを示すためにタレントさんを縮尺している広告を出しているが、縦横半分に縮尺すると1/4の面積になる。これって消費者の錯誤を誘う、意図的な広告ではないだろうか。
http://www.kooss.com/freemail/
無料でSPAM対策をしているメールアカウントを転送設定にすればSPAMフィルタリンングと同じ結果になる