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‘人材育成’ カテゴリーのアーカイブ

いまどきの学生用語

2009 年 12 月 15 日 コメントはありません

世代の違いというのか環境の違いというのか、ここ最近学生たちと話をしていて会話で使用する用語の意味や用法が我々のイメージするものとは違ってきていると感じることが少なくない。キャンパス独自のものもあるかもしれないがWeb等で見ると同年代で広く使用されつつあるようなものもある。言葉の使い方は絶対的に何が正しいとか間違っているというものではないが、これらの用語が今後広い範囲で使われることになるのかどうか気になるところである。

ミート : ミーティングの意味
(用例:本日のミートは17時から開始します。)

コミット : プロジェクトにコミットする。(関わるという意味で)
行為の結果に対する強い覚悟があるわけではない。

インテンシブ : インセンティブ(incentive)の意味で?

(用例:アクションを起こさせるためのインテンシブを与える。)

メーリス : メーリングリストのこと(仕事でも聞いたことがある。)

イラレ : イラストレーターのこと

フォトショ : フォトショップのこと

他にもいろいろあるような気がするが、思い出し次第追記していきたい。

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ゲスト講演@SFC

2009 年 6 月 14 日 コメントはありません

先週の湘南藤沢キャンパスでのゲスト講演、自分の担当講義も含め身近なところだけでも・・・

8日(月)浜田靖一防衛大臣@現代技術と社会

9日(火)高木浩光産業総合研究所主任研究員@情報と倫理

11日(木)三木谷浩史楽天株式会社取締役社長兼会長@インターネット

SFCではびっくりするような人が授業のゲスト講演に来ていることが結構ある。

あまり宣伝しないので教室も空いていることが多い。

だれかゲスト講演カレンダー作ってくれないかな・・・。

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情報通信セキュリティ人材育成センター

2007 年 4 月 12 日 コメントはありません

カーネギーメロン大学内にある情報通信セキュリティ人材育成センターに関する記事が日経BP NETに掲載されました。
世界水準の情報セキュリティ大学院プログラムと、日本の環境に特化した独自プログラムを提供することにより、実戦力を養っています。

(リンク)
◆セキュリティ人材の“実戦”教育が始まった<総論>
http://www.nikkeibp.co.jp/sj/report/104/

◆セキュリティ人材の“実戦”教育が始まった<Photoリポート>
http://www.nikkeibp.co.jp/sj/report/105/

◆セキュリティ人材の“実戦”教育が始まった<インタビュー>
http://www.nikkeibp.co.jp/sj/report/106/

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カーネギーメロン大学日本校第一期生が修士課程を修了!!

2007 年 4 月 5 日 コメントはありません

紹介のタイミングが遅れてしまいましたが去る3月20日にカーネギーメロン大学日本校大学院修士課程の第一期生の学位授与式が行われました。

カーネギーメロン大学日本校情報セキュリティ研究科修士プログラム(MSIT-IS:Master of Science in Information Technology-Information Security)は毎年8月末にスタートし1年4ヵ月後の12月までに必要な単位を取得します。この度2005年8月から2006年12月まで、カーネギーメロンのハードなコースワークと研究プロジェクトを完遂した第一期生に対しカーネギーメロン大学からマスター(修士)の学位が付与されました。日本校とはいえプログラムは大学の直接管理下にあり学位はピッツバーグの大学本部から付与されます。米国キャンパスの学生と全く同じ扱いです。

第一期生は我々教員や事務スタッフと共に試行錯誤しながら新しい教育プログラムを共に作り上げてくれました。日本で初めて提供されるプログラムということもあり大学側の不手際もあり苦労をかけた部分もあるかと思いますが、皆熱心に取り組み中身の濃い充実した日々をすごせたのではないかと思います。人一倍苦労を重ねただけに違った意味で様々な面での実力も培われたのではないかと思います。今後の情報セキュリティ分野での活躍が楽しみです。

カーネギーメロン大学日本校の設立やその後の活動をあたたかく見守ってくださった皆様に、まずは無事一期生の卒業までこぎつけたことをご報告するとともに、感謝の意を表したいと思います。皆様なくしてはこの日を迎えることはできなかったと思います。どうもありがとうございました。

▼第1期生学位授与式(カーネギーメロン大学日本校, 3/20)
http://cmuj.jp/070320graduation/index.html

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情報セキュリティを英語で学ぶ意義について

2005 年 9 月 14 日 コメント 6 件

カーネギーメロン大学日本校が情報セキュリティに関する教育を全て英語で行うことについてご意見を伺うことが多い。「卒業後に日本でセキュリティに関する仕事を行うのであれば日本語じゃないと学べないだろう」と言われるとそんな気もする。では情報セキュリティの何が日本語でないと学べないのかと考えると明解な答はない。

実際には情報セキュリティに関する用語や概念の多くは海外から輸入されており、むしろ日本語で学ぶことによってその本来の意味がわからなくなっているものも少なくない。「脆弱性」はセキュリティ用語としても確立されてはいるが、この分野にある程度いる人であれば「脆弱性」の意味は「vulnerability」のことだと認識しているのではないだろうか?Exploitはやはり「エクスプロイト」であり「攻略」と言われてもなんのことやらわからない。「privacy」はプライバシーだし、「audit」を「監査」「audit trail」を「監査証跡」と言われてもピンと来ない。

情報セキュリティを専門としている人にとってはまず英語の概念や技術体系があってそれぞれに対応する日本語を知っているということが多いように思う。私自身の経験から言えば、現場の担当者が日本語ができなくて困ることは無くても、英語ができないことが制約となることが多い。(もちろん最低限のビジネス日本語が操つれること前提だが。)

そうなると大学院の高等教育の中で何を日本語で教える必要があるのか?「個人情報保護法」や「不正アクセス禁止法」などの日本の法制度に関わる問題については、対象そのものが日本語で定義されており解釈や実装についても日本語中で対処せざるを得ないだろう。また、こういった法令やガイドラインに基づくセキュリティポリシーなどの策定にあたっても日本語のスキルがある程度あった方が良い。

しかし、こういった法律やガイドラインそれに基づく文書は情報セキュリティという広い概念の中で、日本という一つの国を対象としたアプリケーションにすぎず、個々の事例に対応するための専門教育を大学院のような高等教育機関で教える必要性は小さいのではないか。例えるならコンピュータのOSの構造や仕組み学ぶのか、Windowsの操作方法を学ぶのかの違いである。つまり英語で学ぶか日本語で学ぶかの違いが問題となる状況というのは、Windowsの操作方法を学ぶかUnixの操作方法学ぶかというレベルの話であり、OSの根底にある技術を理解した上で、応用の利く専門家としての人材を育成するのが目的であれば、その過程でどのような言語を用いたとしても結果として大差はないだろう。本質を理解していれば必要に応じて解説書やマニュアルを見ることで対応することができる。

また、英語では表現できない日本ならではの情報セキュリティの「わび」や「さび」といった世界もあるのかもしれない。日本企業の組織構造や業務慣習などといったものを理解しなければならないという話もあるが、それは大学院のような場で学ぶというよりは、実際の組織での勤務経験により理解する必要がある部分だろう。実際の業務の場面では全ての企業や組織はそれぞれ異なる文化や習慣を持っているわけであり、結局は国籍言語を問わず全てケースにおいて個々の事情に合わせた対応が必要であるため、技術知識を習得する過程での言語はあまり影響しないと思われる。

一方で、世界で流通している情報セキュリティに関する情報の大半は英語であり、コンピュータやネットワークの機器も英語を前提としたものが多い。そのため、日本語のできる学生が、日本語で情報セキュリティを学習した場合と、英語で勉強した場合とではまず教材の選択肢や質が異なってくるし、卒業後にインプットとして活用できるようになる情報量に差が出てくる。つまり日本語で情報セキュリティを勉強した場合と、英語で勉強した場合とではその後の実践段階において圧倒的な差がつくことになる。必要な場合には日本語の知識を自ら補えば良い。日本国内ではいろいろな書籍が手に入るので大した苦にはならないだろう。

マーケティング的な観点からは、日本語で学習をする学生を集めた方がずっと募集は楽である。しかしその一方で教育の前提となる大学としての水準の保証、教育をとりまくインフラ(テキスト、題材、資料等・・・)、卒業後の活躍の幅などを考えると、英語での教育を選択をせざるを得ないというのが実情だ。

ちなみに、カーネギーメロン大学日本校では、「法律やガイドライン」「組織管理」「監査」など日本独自のアプリケーションについて、希望者を対象に学位とは関係なく「日本校独自科目」という形でこれらの知識を習得する機会を提供する予定である。

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CNET JapanにCMU日本校が紹介されました

2005 年 9 月 14 日 コメントはありません

CNET Japanにキャンパスや講義の様子を紹介いただきました。

(注)文中「日本の一般的な大学院生とは比べものにならない」というのはもともとの発言趣旨と違っているので、怒らないでください。宿題の多さや求められる講義への貢献などが日本の大学院とは異なるという内容だったかと思います。

■カーネギーメロン大学日本校が学内を公開(CNET Japan, 9/13)
http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000050156,20087182,00.htm

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テレビ大阪17:25~ビジネス525でCMU日本校が紹介されます(かも)

2005 年 9 月 13 日 コメント 2 件

またしても大学ねたでごめんなさい。

関西でしか見れないと思いますが、本日
テレビ大阪17時25分~17時55分、「ビジネス525」という番組で
カーネギーメロン大学日本校の様子が少し紹介される予定です。

テレビ番組なので予定は変更となることもあるかと思いますが・・・。
よろしければご笑覧ください。

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新しいキャンパスをつくるということ

2005 年 8 月 5 日 コメント 4 件

新しいキャンパスをつくるのは大変ですがとても楽しい仕事です。
最初はとても実現不可能に思えたものが、いろいろな方々の熱い思いや、運命的な出会い、そして皆の力によっていつの間にか具体的な形になっています。

もう少しです。
どんな学生さん達がやってくるのでしょうか。
新しいキャンパスやカリキュラムに満足してもらえるでしょうか?
新しい大学院のかたちが機能し、日本の高等教育や情報セキュリティの世界に少しでも影響を与えることができるでしょうか?

教室や研究スペース、会議室、机イス、ネットワーク、情報サービス、Webサイト、プレスリリース、セキュリティ・ライブラリ、毎日いろんなことがものすごいスピードで決定され実現していきます。
あっと驚く仕掛けを考えてみたり、ああでもないこうでもないと深夜まで議論をしたり、突然のどんでん返しに一喜一憂したり。

今まで誰も見たことのない大学院キャンパスがもうすぐ出来上がります。

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オープンソース技術者とは何か?

2005 年 7 月 2 日 コメントはありません

人材育成にも関わるようになったためか、「オープンソースの技術者」という言葉を良く耳にする。私の認識では「オープンソースの技術者」の意味するところは、自分が作成または改変したコードをオープンソース・ライセンスの下で公開したり、CVSなどを用いてオープンソースプロジェクトをマネージできる人かと思っていたが、実際の使われ方はどうも違うらしい。

どうもLinuxやBSDのOSの使用やその上のアプリケーションの利用に長けている人をオープンソースの技術者と呼んでいるようだが、その人自身はオープンソースソフトウェアの開発に貢献しているわけでもないので、単なるUNIX系技術者なのではないだろうか。(Unix, Windows, Macに共通してオープンソースでくくる何かがあるのであれば、オープンソース利用技術者といっても良いのかも知れない。)

確かにオープンソースといわれるソフトウェアを適切にインストールしたり設定したり運用したりするにはそれなりの経験が必要だが、オープンソース技術者というには、表現の切り口がちょっと違うような気がする。技術そのものにはオープンもクローズもないわけで・・・。

オープンソース技術者という用語はかなり普及しているのだろうか?

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CMU日本校がついに開校!

2005 年 6 月 8 日 コメント 12 件

皆様のご支援・ご協力のおかげで情報セキュリティに関する修士プログラムを提供するCMU日本校が6月7日に無事開校となりました。
様々な奇跡的なめぐり合わせがあった結果、ここまで来ることができました。
なんとか順調なスタートを切ることができそうです。

8月末の講義開始に向けた次のステップが始まります。
今後とも皆様のご指導ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願いします。

【参考情報】
■目指すはセキュリティ人材不足の解消、カーネギーメロン大学日本校が開校(ITmedia)
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0506/08/news016.html

■米カーネギーメロン大、情報セキュリティ特化の日本校を神戸に開校(ITPro)
http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NC/NEWS/20050607/162280/

■カーネギーメロン大学日本校 神戸で開学式(神戸新聞)
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sougou/00009911sg200507071400.shtml
■テロ・災害にも耐える情報セキュリティを! カーネギーメロン大学が日本上陸(MYCOM PC WEB)
http://pcweb.mycom.co.jp/articles/2005/06/09/cmu/

■カーネギーメロン大学日本校の設置について
http://www.cmuj.jp/

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