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中国の軍事報道

 google.com(co.jpではない)で言語を指定せずに自分の名前を検索したところ、なぜか中国語のサイトがヒットした。開放軍報やいくつかの報道サイトに自分の名前が掲載されている。漢字と英数字から察するに、軍事における情報革命と情報戦の話が記載されているらしい。どうやら慶應SFCの自律分散協調論という授業で私が話した内容だ。当時の資料がWIDEのSOI(School of Internet)に掲載されているので、それを見た記者が無断で記事にしたようだ。
 当時私は、軍事領域での情報技術がどう使われているか、米軍などが進めている軍事における革命(Revolution in Military Affairs)及びInformation Warfareについて概要を説明した。
 現代戦の様相として情報技術とセンサー技術、精密誘導兵器を活用することで戦闘における死者を局限すると説明したが、同じ年の9月11日に米国で発生した同時多発テロ以降のアフガニスタンとイランでの戦闘は、必ずしも現代の戦闘が米国の思惑どおりに進むわけではないことを示した。
 一方、Information Warfareに関しては、幸いなことに現実の被害を生み出すには至っていないが、米国自身本土におけるサイバーテロについても神経質になっている。情報インフラへの攻撃は、場合により甚大な被害を及ぼしうるが、まだまだ直接的で物理的な攻撃の脅威には及んでいないようだ。
 この記事は昨年(2004年)8月の掲載だが、中国でもここのところ軍事における情報技術利用についての関心が高まっているのかもしれない。

【参考情報】
中国の関連サイトへのリンクは控えさせていただきます。

自律分散協調論(2001年度)
http://www.soi.wide.ad.jp/class/20010002

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