WiMAX事業化の勝算
先日のエントリーで「WiMAXが今ひとつ盛り上がっていないのはなぜだろう?」と書いたところ、(だからというわけではないだろうが)CNETがこの疑問に答えるような記事を掲載してくれた。
WiMAXは技術としては広く待ち望まれているものだと思うのだが、まだ未知の領域でもありビジネスの進め方次第では痛いことになる可能性もある。
また既存の環境が十分に整備された環境ではそのありがたみが伝わりにくかもしれない。
今回の事業はWiMAXの広域での実用化の例として注目されているので、ぜひとも成功させてもらいたい。
【参考情報】
■WiMAXを使った鷹山の新通信サービスの勝算(前編)(CNET Japan)
http://japan.cnet.com/special/story/0,2000050158,20081798,00.htm
カテゴリー: 研究開発
WiMAXのエリアは半径50kmといっていますが、この半径の中にサービスを受けたいと考える人はどれくらいいるでしょうか?
また最大75Mbpsといっていますが、サービスを受けたいと考える人は平均レートとしてどのくらいを望むのでしょう?
3G携帯はエリア内の端末が多すぎて理論値の速度が出ていないとも聞きますがどうなのでしょう?
3G携帯のエリアより広くて、3G携帯より高速ってそんなに簡単にできないように思います。
また上記条件を満たすトータルの帯域がバックボーンにも必要になると思いますが、どのくらいの速度になるのでしょう?
3G携帯の運営事業者は通信事業者の中でもバックボーン設備もしっかりしていると思いますがWiMAXで参入しようという新規事業者はどうでしょう?
すべて満たせるほどの設備投資は莫大な金額になると思いますし、そこをケチって速度が出ないとなればユーザーは付かないと思います。
私はWiMAXは高速回線の敷設費用がなかなかペイしない郊外の地域、国向けの技術だと思っています。
日本で使っても価値の無い(商売として成り立たない)技術だと思います。
だから盛り上がらないのだと思います。(少なくとも日本では)
何か他にアイディアがあって一ひねりすればビジネスとして成り立つかもしれませんが。
最近はその技術の開発の経緯、各地域の背景を添えずに全世界共通ではあまり有効とならないのでは?と思われるような技術を、
技術内容についてだけ紹介している記事を多く見かけますがどうかと思います。
えーとこれまで通信の領域に新規参入する際の障壁としてラストワンマイルすなわちエンドユーザまでのアクセス線の確保の難しさというのが課題になることが多かったと思いますが、WiMAXの利用によってこのラストワンマイルの問題が解決できるのではないかと思います。しかもワイアレスのインフラを階層的に構築できる(確か…)できるので結構なカバレージを確保できるのではないかと思います。カバレージの広いAPを一つ置くようなイメージとは異なるのではと思います。
バックボーンに関しては、現状ワイアレスのトラフィックに対してボトルネックになるようなことはコスト的にいってもないような気がしますがどうでしょうね。過剰な期待でしょうか・・・。
鷹山のようにな形でWiMAXを使うとなると…ですが、FWA用と考えれば、日本国内でもWiMAXが望まれる地域はそれなりにあるのではないでしょうか。
例えば現状でも、北海道などではFWAでブロードバンド、という話はありますし、山の上まで光ファイバー1本引いてあとはWiMAXで、といった形でカバーできる地域も多いのではないかと思います。
また、移動通信でもタクシー無線をWiMAXで置き換える、といった具合にユーザー限定で秘匿性が低いサービスなら、ありかもしれませんね。
とむらさん
コメントありがとうございます。
なるほど、地方の方が便利そうですね。タクシー無線なんて用途は思いつきませんでしたが。でも秘匿性が低いのかどうかは微妙な気が。
返事が遅くなりましてすみません。
タクシー無線の秘匿性、についてですが、
「内容を他人に聞かれてもOK」という程度に考えていたものでした。元々、全ドライバーが共通で同じ内容の無線を聞いているわけですから。
ただ、こうした一斉同報型の通信にWiMAXを使うとなると、それはそれで使い方を変えなくてはいけないので、大変かもしれませんが。
それでは。
タクシー無線ってそういえばブロードキャストですね。
どうせWiMax入れるなら音声認識とカーナビと位置情報通報システムを組み合わせて、カーナビ連携だけでタクシーの配車が完了できるようなシステムも作れそうですね。ってそもそもそうお話だったのかな。
そういえばタクシー無線はブロードキャストでしたね。
どうせWiMaxを使うならカーナビ、位置情報通報システムと連携して自動配車及び誘導なんてこともできそうですね。
新通信サービスの勝算
CNET Japan編集部 永井美智子さんの[http://japan.cnet.com/special/story/0,2000050158,20081798…