Skypeのプロトコル解析
Skypeのプロトコル解析結果についてコロンビア大学の大学院生(と教授)がをテクニカルペーパーを公開している。また、日経ITProにもSkypeのしくみについて解説した記事が掲載された。
Skypeはファイル共有などで知られるPtoPの枠組みを利用しているが、最大の強みは利用環境に応じて動的に最適な回線制御を実現する自己組織化のメカニズムにあり、インターネット上に分散するリソースを最大限に活用することができる。
インターネットは集中的な管理機構を持たない自律分散型の仕組みとされきたが、実際には集中管理的な枠組みにとらわれるアプリケーションが少なくない。Skypeに限らずP2Pやアドホックネットワークなど、システムの自律分散性をより高くする技術によって、今後新たなブレークスルーが生まれる可能性が高いが、どうリアルなビジネス環境の中で実現していくかについては、中継ノードのインセンティブの扱いなど技術論以外の課題をクリアしていく必要がありそうだ。
【参考情報】
■An Analysis of the Skype Peer-to-Peer Internet Telephony Protocol(Baset and Schulzrinne@Columbia University)
http://www1.cs.columbia.edu/~salman/publications/baset_schulzrinne_04_01.pdf
■1億ダウンロードを突破したSkypeの脅威(3)(日経ITPro)
http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NCC/denwa/20050427/1/
■Skypeはなぜ音質が良い?(NETAFULL)
http://netafull.net/archives/008403.html
Columbiaの論文読んでみたいなー。
Skypeの元々のテクノロジは、どこかの研究成果を元にしているんですか?
コメントありがとうございます。返事が遅くなりました。
Skypeがどこかの大学等の研究をベースにしているという話は今のところ聞いていませんが、KazaaのFastTrackという技術を改良したものが、グローバルユーザーディレクトリとして使われているようです。
【参考】
Kazaa創業メンバーがP2P技術によるIM電話「Skype」を発表(Internet Watch)
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2003/09/04/346.html
skype(スカイプ)で話しまくったったらええねん
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