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ブラインド署名の特許が間も無く失効

デジキャッシュ社(後にイーキャッシュ社に買収された)の創業者であるChaum氏が1988年に取得したブラインド署名の特許が今年7月に失効する。

ブラインド署名(Blind Signature Systems, U.S. Patent 4,759,063)は、署名の対象となるデータの内容自体を知ることなく電子署名を施すための技術で、一部ではRSAアルゴリズム並に重要な特許と位置づけられている。

特に、電子キャッシュや電子投票などプライバシーが重視される分野で多くの応用が考えられるが、この特許の存在が実用化の障害ともなっており、7月19日の特許失効を見越して、新たなプライバシー保護技術が公開される可能性もある。

直前の週末である7月16日土曜日には、特許の期限切れを祝うパーティが予定されている。

【参考情報】
■U.S. Patent 4,759,063 “Blind Signature Systems”
http://www.freepatentsonline.com/4759063.html

■CFP: What the Hack ’05 and Blind Signature Expiration Party
http://cryptome.org/wth05.htm

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