「スピア型攻撃」より「標的型攻撃」が良いのではないでしょうか?
日経ITProさんがTargeted Attackという攻撃手法に関して積極的に「スピア型攻撃」という用語を使用されているようなのですが、下記連載でLACの新井さんが使われている「Targeted Attack」 = 「標的型攻撃」の方が訳としても素直ですし、「スピア・フィッシング攻撃」との混同もなく良いと思うのですが・・・。
余計なお世話だったらすみません。
(参考情報)
■ITセキュリティのアライ出し(MYCOMジャーナル)
第4回 標的型攻撃に関する一考察(1) – 0-day Exploit利用形の頻発
http://journal.mycom.co.jp/column/itsecurity/004/
■今週のSecurity Check(第177回) スピア攻撃と闘う(ITPro, 9/22)
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20060922/248805/
カテゴリー: 情報セキュリティ
「Targeted Advertising」は「ターゲット広告」として定着しています。
また、targeted は動詞としての target を形容詞化したものなので、「標的型」というよりも、「目標を定めた」という意味でしょうから、「目標を定めた攻撃」と訳すのが正しいでしょう。
しかし語呂が悪いので「ターゲット攻撃」でよいのでは?
日経は一度用語を決めると意固地ですからね。PtoP とか、日本でしか使われてません。
実際、スピア攻撃ではカッコイイですが、いまいちピンときませんね。
「ターゲット攻撃」も「ターゲット広告」を参照すると良いような気もしますが、そもそも攻撃に対してはターゲットがあるのは当然という気もします。
「狙撃型攻撃」とか「狙い撃ち攻撃」とかが近いのかもしれませんが、「狙撃型」はイメージが広がってしまいそうですし、「狙い撃ち攻撃」だといまいちかっこ悪い・・・。
ターゲティングなどターゲットの動詞的用法に相当する日本語は何でしょうね。
昔の知識を掘り起こすと、目標選定型攻撃ということになるのかな。
うーん、やっぱり「ターゲテッドアタック」とカタカナが良いのか・・・。
日本語で意味を正しく確実に伝えるなら
・・・目標特定型攻撃
過去の経緯を尊重するなら
・・・標的型攻撃
海外との相互運用性を重視するなら
・・・ターゲテッドアタック
というのが良いかと思います。
スピア型は特定対象に対するフィッシング攻撃を意味するスピア・フィッシング攻撃と混同されるためお勧めできません。
>スピア型
一番最初に用いたのはそもそも誰で、何の目的であるのかに興味を持ってます。
自分の初見は昨年12月のこの記事です。
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/event/2005/12/09/10168.html